2014
01.30

自由の身

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胸から出ていたドレンが今朝取れました。
移動するときは点滴台が一緒でしたから、身一つで動ける自由がもどったのです。
さぞやホッとしただろうと思って行ってみると浮かない顔。傷口から生暖かい胸水が滲むというのです。

ところが、バイタルチェックに来た若い看護士さんに、
「だいじょうぶ、みんなそうだよ。元気出して」
と肩をぽんとたたかれた夫は、なあんだ、おれだけじゃないんだと気分回復。
私も気分回復。

昼過ぎに突然会社の上司がいらしてびっくりしました。
夫は第2の勤めをしていたのですが、そこも辞めて、好きなことをしたいと退職願を提出していたのでした。
正月仕事始めの午後、個人病院に行って異常が見つかり、次の日大きな病院を受診してそのまま入院、1月は半日しか出勤していませんでした。
上司は病名はご存じのはずですが、
「良くなって出てきてくださいよ、仕事が待っていますから。頼りにしていますよ」
と言って帰られたそうです。
ありがたい言葉です。夫は必要とされているんだわって・・・


窓からの夕日
病院内の廊下を二人で散歩。
夕陽がきれいだったのでカシャッ。



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2014
01.29

ポジティブ

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今日も半日を病院で過ごしました。
取り立てて何を話すでもなく、今はひとつ部屋にいるという安心感で満足しています。

隣の少しボケたおじいさんの行動に笑ったり、次々に退院していく人を羨んだり、若い看護士さんたちをからかったりしているつれあいです。
先日は、半日塞ぎ込んだつれあいでしたが、Y先生ご夫妻の話を聞いた後は元の彼にもどりました。

つれあいはもともとポジティブな人です。そして私はネガティブ。
若いころは、この人は人生を舐めていると思ったほどで、私にはそのポジティブな考えが理解できませんでした。
ある時家族間の問題で、ああすべきか、こうすべきかと一人悩んでいた時に、つれあいが言いました。
「頼む。なってもいないことで悩まないでくれ。そうなった時に一緒に一生懸命考えるから」
この言葉で私は目が覚めました。

こんな人です。
きょうを、今を、共に懸命に生きれば良いのだろうと、私も少し前を向きました。
まだまだほんの序の口。気持ちは晴れたり曇ったり、一時雨にもなるでしょう。
「しかたないよ」
つれあいがぽつりと言った言葉です。



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2014
01.28

26日その後

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26日は夕方近くまで互いに心の中で慰め合い、思い合っていたかもしれません。
それで私は思い切ってつれあいに提案をしました。
「ねえ、Y先生に話を聞いてもらいに行きたいのだけど」
「・・・構わないけど、心配かけるね・・・」
「それはそうだけど、今はそんな気遣いしている場合じゃないと思う。今夜ファックスでご都合を聞いて時間をとってもらうよ」

この提案に同意してくれてから後、つれあいの眉間のしわが取れました。
Y先生は、つれあいと仕事上の関係を超えてお付き合いくださっている内科医です。
奥さまは凛として近寄りがたい方ですが、心温かい人柄を見抜いたつれあいは、この病院に仕事に行くのを楽しみにしていました。私ともお付き合いくださいました。

昨日午後、時間を取ってくださいました。
専門は違うY先生ですが医者の目からのアドバイスをいただきました。
奥さまは、ご自身の体験からを語られました。
うかがって本当に良かった。ありがたかった。

病院にもどって、先生ご夫妻との、思い出す限りの会話を語って聞かせました。
つれあいは表情柔らかく聞いていました。
奥さまは5年間に4度の入院生活。このうち3回は全身麻酔の手術を含んでおられます。
昨年秋にうかがった時は病状おもわしくなく、会うことができませんでした。
ずうっと心配していましたが、お元気で自分の足で歩いてこられたことを伝えると、つれあいは我がことのように、本当に文字通り自分のことのように安心したようでした。
「ご主人にお伝えください。死ぬのは簡単ではありませんよ。なすべきことはなさってください。きっとですよ」
Y先生は、
「可能性のある治療は受けてください。たとえ治癒確率は低くても、その中に入らないとは言い切れないのだから」

つれあいはこう言いました。
「ドレンが抜けたら家に帰って、二人で考えよう」



ピンク
原種

このシクラメンは一昨年の暮、売れ残ったような鉢を求めたものです。つれあいは「しーちゃん」と呼んでいます。お世話はしないですが。
ピンクは早々と晩秋から咲いていましたが、原種のほうは蕾のまま2か月たっても咲きませんでした。
数日前ようやく咲き始めましたので写真をつれあいにも見せて喜びました。



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2014
01.27

昨日26日のできごと

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昨日のつれあいは朝から変でした。

23日の生検のあとにDr.は「胸水で潰れた肺を広げるためにリハビリをしましょう」と言ったそうです。
つれあいはリハビリをがんばって日常に戻って、二人で旅行に行きたいと希望を持ったようでした。
ところが一昨日夜の回診時に、レントゲンの結果を訊ねたつれあいに「潰れた肺は元通りにはなりません」と言ったのだそうです。
そして昨日、朝食を拒否したというのです。
私は昼前に行きましたが、様子が変で、病院の昼食は食べないと言って看護士さんを困らせていました。
なんとか、なんとか、私の顔を立ててと頼んで、ご飯の半分と持参したサラダなどを食べさせました。

上記の出来事があった結果だったわけです。
つれあいが初めて涙を滲ませて心情をぽつぽつと語りました。
一緒に涙して、ただただ手を握っていました。

ちょっと水を抜いてもらおうと行った病院なのにそのまま入院。
4人部屋ですし、お互いの心のうちを思うままに語り合える場所もなく、お互いに耐えていたのです。
語り合わねばならないことがまだまだ残っています。
1日も早く仮退院して家でのびのびさせてやりたいです。
手を取り合って慰め合う時間が欲しいです。



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2014
01.26

みなさま、ありがとうございます

Category: 中皮腫のこと
思い切り泣くことが必要なのだと思いました。

ブログにくださったコメントを読んた時、嗚咽がとまらないくらいに泣きました。
泣いてないて放心したようになって、何といっていいのか分かりませんが、小さい肝がほんの少し大きくなったような気がしました。
そしてこんなブログに気に留めて、訪問して下さる方々がいらっしゃることにも感謝しています。
見守っていて下さる誰かに励まされていると思うことができて、強く、前向きに歩まねばならないと思いました。

昨夜は眠剤を少し飲んで寝ましたので久しぶりにぐっすり寝ることができました。
頭がまだボーっとしていますが。


つれあいはいま、器官挿管の後遺症か痰がからんでいて、それを出すときの痛みと戦っています。
どうせ1度は痛いなら、効果的な咳をして大量の痰を出したいと腐心している姿は笑えるほどです。
空咳で終わった時の落胆は気の毒です。
こんなふうに病院で過ごす時間は今までと変わりない2人でいます。
元来ポジティブな人ですので救われています。

前々からおねだりされていたモバイルPCを買いました。
電気屋さんが親切に対応してくれたので、希望に沿ったPCを選ぶことができました。
つれあいはまだドレンを胸から出している身なので、昨日は私も手伝ってセットアップを終えました。
きょうはリカバリーディスク作成の予定です。

きのうはポテトサラダ、きょうはコーンスープが飲みたいと言ってますので作りました。
笑顔で届けます。



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2014
01.23

これからのこと

Category: 中皮腫のこと
昨日医師から説明がありました。
私が考えていた病名のなかの最悪の、ぜったいあって欲しくない病名が告げられました。
今日その確定診断のための生体検術に臨みます。
病名は中皮腫。
最もないんじゃないかと思っていました。


これからこのブログをどうしようかと考えました。
こんなブログの名前にしたのは自分の生き方のためだったのに。
辛い内容になると思うし、だいいち書く気力を持ちこたえられるかと思いました。
けれど、結局、こんなふうに書いているのです。

気持ちの整理や吐き出しのために、重い内容になるでしょうが、書き続けるかもしれません。
きょうまでの日常を失わないようにして、つれあいの看病に努めよう。
努めて明るい気持ちでいられるように。

ここに来てくださった皆さん、戸惑っていらっしゃるでしょうね。
お気づかいなくお願いします。

きょうまでみなさんと交友できましたことに感謝します。



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2014
01.21

??

Category: 中皮腫のこと
う~ん・・・? う~ん・・・?
なのであります。

内科に入院しての検査結果からは、胸水貯留の原因特定ができなかったということです。
異形細胞は認められなかったそうで、少し気持ちが落ち着きました。

明日外科に回るよう指示されました。

とりあえず執行猶予がでた?



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2014
01.20

弱虫、泣き虫

Category:
週明けのきょうくらいに検査結果が出ると聞いていたので、身構えて病院へ行ったのですが、なにもありませんでした。
検査結果がそろって、検討会があって、治療方針を決めて、それからなのかもしれないです。

きょうは私が行ってもウトウトしていたのが気になりました。
帰り際に玄関ホールで顔を覗き込みましたら、
「だいじょうぶだよ」
ちょっと片手をあげてエレベーターに乗って行きました。

私は駐車場にむかう道でふと、病人になぐさめられてどうする、と思ったとたんに鼻の奥が痛くなってしまいました。
以前に困難の渦中にあったとき、知人から強いね、と言われたことがあります。
強くなんてない、そうせざるを得なかったのだと思いましたが、はた目には強く映ったのでしょう。
本当は弱虫の泣き虫。

いけない、いけない。まだ病名が確定しないうちからこんな弱気でどうする。



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2014
01.20

点訳に集中できるか

Category: 点訳のこと
去年も一昨年も自分の手がけた点訳は1~2冊しかしなくて、人の校正を中心にしていました。
来年は少し点訳に力を入れてみるかと思って、「私この本を点訳します」という意思表示、「着手登録」に去年の秋3冊登録していました。

そこへきて新年早々のつれあいの入院。
ほぼ点訳し上がっていた本を、昨日友人へ送って校正依頼をしました。
先輩の厳しい目で校正してもらえるので、まず問題なく完成するでしょう。
まずは1冊、ほっとしています。

2冊目は自己校正中。全4巻の2巻めに入りました。がんばりますよ。

3冊目の本は、夫の病状次第。
点訳どころではなくなるか、それだからこそ点訳に集中するか。

気持ちの萎えた時でも、ええいっとパソコンに向かうと、他のことは考えずに集中できます。
その間はいじいじと堂々巡りを繰り返す自分から離れられるので、点訳に救われているわけです。
ボランティアをしているのではなくて、私がされている。


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2014
01.18

外泊

Category:
昨日、思いがけず2泊の外出許可が出たつれあいです。
「点滴はなくていいんですか?」
「飲み薬をだします」
それを聞いたつれあい。
「ええー、飲み薬でいいなら注射要らないじゃないの。入院も」
「外泊の間だけですから」

まあ、それはそれ。喜んで帰りましたとも。
10日ぶり。

まずはプシュー。
お風呂入ってのんびりして、うとうとして。
お正月の残りのお酒を少し飲んで・・・
お酒はどうなのかなと思ったけれど、外泊の注意にはなかったし、大目にみました。
10日ぶりのお酒は体にきいたらしく、8時には寝てしまいました。

きょうは、息子のお嫁さんからお見舞いに行きたいと電話があったのですが、家できままに、を楽しんでいるようなので断りました。人目のない家でくつろぎたいのでしょう。
お見舞いって気持ちはありがたいけれど、タイミングが難しいと思います。
するほうも、されるほうも。


月曜日は細胞診の結果が申し渡されます。
いよいよ覚悟の時かもしれない。
ほんとうはとても不安です。


さいちゃん


絵は、先日お見舞いに来た孫からのプレゼント、自画像。
なぐさめられています。


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2014
01.16

寒い朝

Category:
今朝は寒かったぁ。
家の窓ガラスも車の窓も凍りつきました。
霜柱は5~6センチはあったかしら。

こおり
霜柱


今日の予定は、図書館に本を返して、予約本を受け取って、病院。
と準備をしているとつれあいから電話。
「外出許可が出たから迎えに来て」

約10日ぶりの我が家。
ゆっくりと新聞を読んで、散髪して、お風呂入って・・・
夕飯を食べ終えてサッカーを見ていたつれあいが、チラチラと時計を気にして、
「そろそろ行くか」

7時病院着。
「あーあ、病院かぁ」
と玄関ホールに消えました。


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2014
01.14

病院の食事

Category:
入院2週めに入ったつれあい。
もしかしたら監獄の食事のほうがまだマシかもしれない、というレベルの食事に泣いています。
消化器は悪くないはずなのに、全粥。
その上に好き嫌いが激しくて、ほとんど箸をつけられないことが多いみたいです。
それは自業自得としても、レンコンのきんぴら、べちゃべちゃのキャベツの煮物など、しょっぱかったり味がなかったりは罰ゲームですかと言いたいほど。

ついに根をあげたつれあい、
「卵焼きとポテトサラダが食べたい」

はいはい、わかったよ。
可哀そうすぎる食事に同情して、作って届けましたとも!
卵焼き、ポテトサラダ、ポトフを熱いうちに。

「こんなことは今回だけにするから・・・」
「あんまり悲しい食事だったものね」


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2014
01.13

闘病記?

Category:
ブログが闘病記みたいでなんだかなあ、という気持ちですが、きょうで夫の入院が1週間です。
もうそろそろ検査結果が出そろって、Dr.からの説明があるかもしれない。
生殺しのような状態もいやだけれど、聞くのも恐い。

本人のほうがもっとだと思うのですが、態度からは窺い知ることができません。
病気じゃないと思っている節もあって、長年夫婦だったのに、わからない・・・・・・
私の思い過ごしであってほしい。

本人はきょう久しぶりにFacebookを更新していました。
若い看護士さんに点滴中の腕の写真を撮ってもらった、お気楽な記事でした。


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2014
01.11

吉武輝子さんの本

Category: 思うこと
吉武輝子の『生きる。一八〇日目のあお空』を読みはじめました。
半分ほど読んだところで一旦本を閉じることにします。
娘が孫娘を連れてこちらに向かっていると連絡があったのです。
どの孫の可愛さも同じとはいえ、今が愛らしい盛りの、夫のお気に入りの孫娘の登場。
夫のご機嫌な顔が目に浮かびます。


前述の本、ここまでで心に入ったところを抜き書き。

「寿命と病気は別物。すべての力を出し切らない前に、白旗振ったら、がんのほうがいい気になってのしかかってくる。わたくしもがんです。でも、とことん、がんをいい気にはさせない。人間の手強さをいやというほど思い知らせてやろうと思っているの。・・・・・・」

がんと診断された吉武さんは検査室の前で、同じ病に打ちひしがれている男性を励ますのです。

「まだ人に役立っているんだ。人に役立っている間は、簡単に人生を降りるわけにはいかないよ」

講演会のあと、鳴りやまない拍手を聞きながら、生きることへの執念をかき立てるのです。


連れ合いの検査はまだ結果がでなくて、パソコンの情報を一人見ながら、私はほんとうは一喜一憂しています。
それでもまだ何と決まったわけじゃないし、孫娘の甲高い声がお風呂から聞こえるし、元気です。


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2014
01.10

叱られて

Category: そのほか
病院の喫茶室でお茶しました。
先客の隣の雰囲気が、気のせいか凍りついているように感じました。

小さな女の子がママに叱られています。
そんなにツンケン叱ったら、女の子がかわいそうだわ・・・
おばあちゃん、孫を庇ってあげたらいいのに、と余計なことを思いました。

とぎれとぎれに耳に入る声は刺々しくて悲しい気持ちになりました。
入院中の母親との間に何かがあって、そのトバッチリが女の子に向いたのかな?
母親が退席した後、ママも立ち上がって、
「お騒がせしました」
とこちらに小さく言って帰って行きました。

それぞれに事情があるものね。
みんながホームドラマみたいに仲良しこよし、ハッピーエンドってことはないよね。
がんばれ、ママ。

わが娘たちもそんな叱り方をすることがあるわ。
でも、子どもに八つ当たりするのはよくないね。
私にも覚えがあるしで、今更の反省。


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