2014
06.30

29日・30日

Category:
グアムは明日午後家を出ますが、荷物を今詰め終わりました。
服は夏物なので嵩張らなくてラクチンです。
これで良し、と思っても毎回何か忘れる二人の旅ですから、もうこのへんで手を打っておきましょう。

昨日は、またまた釣りのお供で近場に行きましたが、前日の雨の影響で川が濁っていて残念でした。
私は前の夜の雨音からして無理だろうと思っていましたが、行くと決めたら子どもになる夫なので、渋々付き合いました。
(ほら、私の判断は正しかったでしょ!)は心の中で。

夕方、夫の妹たちが我が家を訪ねてきました。
病気発覚以来初めて会いました。
今までも頻繁に会っていた兄妹ではなかったうえに、夫は心配をして欲しくないという理由で簡単な報告しかしていませんでした。
いつも通り近況を語り合い、昔話に笑って、それでは夕飯でもということになりました。
夫が席を外している時に、先の見通しは明るくはないと医師から告げられたことを、妹たちに伝えました。
「○○(私)ちゃん、お兄ちゃんを頼むね。○○ちゃん、ガンバ !!」

もしかしたら、肩抱き合って涙を流せば、お互いに慰められたかもしれないですが、これで充分に分かり合えたと思いました。


ここ数日のうちに、訪問していたブログでお二人がお亡くなりになりました。
見知らぬ方の旅立ちですが、静かに手を合わせてご冥福を祈りました。

ゆり



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2014
06.28

『石の肺』

Category: 中皮腫のこと
昨日図書館から借りた本、ちょこっとつまみ読みしたら、あれれ?
もう1度パラパラっとしたら、あっ読んでる。
そうよね、題名に引かれて借りたんだった、今回も。

そして、もう1冊もついつい読んでしまいました。
『石の肺 - アスベスト禍を追う』(佐伯一麦)

1975年には吹き付けアスベストの使用は禁止されたのに、建築資材としてのアスベストは禁止にならなかったことを知りました。
そのために夫はアスベストに暴露したこのか・・・

著者がこのドキュメントを書こうと思ったきっかけを次のように書いています。
  <思い返せば、自分が電気工をしていた時に出会った職人のひとたちは、言葉で表現するのが苦手でした。 ・・・>
夫が労災申請の書類を書いている時に言った言葉と、通じるものがあるではないですか。
発症してしまったものはもうどうしようもない。それならせめて、少しでものちの人の役に立つ申請書にしたいという夫の思いと同じだと思いました。

現在アスベストは使用禁止になっていますが、アスベストを含む建築物が耐用年数を超えて、これから次々に解体される時代になっていくのだそうです。
アスベスト除去が厳しい管理下で、全ての建物で行われなければ、飛散アスベストの被害が増えていくというのです。
私たちも、知らないうちに被害に遭うかもしれないのです。

早期発見ができるようになること、有効な治療薬ができること。
一刻も早く。

きょうの猫の額

いちご
ワイルドストロベリー


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2014
06.27

読書

火曜日の夜の成田発でグアムへ行きますが、旅の目的は夫のGUN実射体験です。
グアム滞在3日のうち、2日間をそれに充てるという、私にとってはなんだかなあ、の旅行になりそうです。
私はズバリ撮影要員。
でも。私ビデオなんて得意じゃないですからして、知りませんよ!

2日間、周りに何もない、買い物すらできないような射撃場で数時間、すさまじい発射音のなかで、私にいったい何をして過ごせというの?
防音のヘッドホンをして読書しかないじゃないですか。

私の読書は、基本的にドキュメント優先です。
ここ20年くらいは小説にはあまり手を出しません。
読後感がすっきりしないと感じるようになって、小説のための人物設定がイヤらしいと気になることが多くなったからです。
近ごろでは月に数冊程度の読書ですから、生意気な意見かと思いますが。
本を閉じた時に、「あーあ、損した。時間を返して」と思うのがストレスになるのです。

そして私は基本的に、本は図書館派です。2度読むことはあまりなく、本も増やしたくないですから。
3冊借りてきました。
私はグアムへ何しに行くのでしょう?


きょうの猫の額

ギボウシ
ギボウシの花の中の蟻



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2014
06.26

労災申請、受理

Category: 中皮腫のこと
昨日は夕方の雷がすごくて、パソコンは電源を落として手仕事をしたり、書類を作ったりしていました。

きょう、二人で労災の申請に行きました。
書類に不備はなく、受理されました。

係 「アスベストが原因の中皮腫と診断が確定しているので、2~3確認事項を詰める時間を下さい」
夫 「通常どのくらいで認定されますか」
係 「3か月から6か月くらい・・・」
夫 「時間がないんです。よろしくお願いします」
係 「わかりました」

提出書類に 《災害の原因及び発生状況》 という項目があって、そこの記載が労災認定のカギだと教えてもらっていたので、特に何度も書き直して仕上げました。

40年前の現場環境を思い出して、原因となるだろうさまざまなことを盛り込んで文を練りました。
そこここにあった石綿製品、通気の悪い現場にはキラキラと粉じんが舞っていた。
現場の安全教育などない時代、防塵マスクも何もせずに、埃まみれになって作業員は石綿製品を扱っていた。

「俺ら下層の人間が、アスベストにまみれて経済の発展を支えていたんだよ。俺は、こうして申請書を書くことができたけど、何をどう書いていいのか分からないような作業員がいっぱいいると思う。そういう人の役に立つ申請書を書きたいよ」
夫が熱心に書いたのは、のちの人のためになるからだったのです。
がんばりました、おとうさん。ありがとう。


きょうの夫の1枚

キウイ
キウイフルーツ(峠ノ山にて)



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2014
06.24

主治医の意見

Category: 中皮腫のこと
外来でCTでした。
症状に大きな変化がないということで、一応安堵しました。

今まで主治医からは、つっこんだ病状の説明や予測は聞かされませんでしたが(聞いても教科書通りの答え)、セカンドを終えたきょうは少し違ってきました。
セカンド医から、「出かけるなら早いほうがよろしいでしょう」と言われたと伝えると、主治医も同じ意見だと言いました。
安定している今が、したいこと、せねばならないことを積極的にする時期だと言うのです。
今までそんなこと、言ったことなかったのに??

岡山大の治験のことは、「安定している今の時間を大事にすれば、副作用がどう出るか分からない危険を今、冒す必要はないでしょう」と言われました。
こんな突っ込んだ意見は初めて聞きました。

先がどのくらいか予測はつかないけれど、安定した時間を大事にという意見は受け入れるべきだと思いました。
こんな話も今では、するっと心が受け入れてしまう不思議さ、我ながら驚きます。
治験参加は見送ることになるかもしれません。

きょうの猫の額

ほたる



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2014
06.23

労災申請、夫の仕事

Category: 労災
1日静かに家で過ごしました。
労災申請の書類を書いていました。
夫が下書きしたのを、私がタイプしました。
40年以上前の工事で、すでにアスベストに曝されていた事実をタイプしながら、何とも言いようのない気持ちでした。
こんな危険なものを、なんの知識もなしに扱って、一生懸命仕事をしてきた。
その結果の発症です。
40年のほとんどを家族のために頑張った結果です。
悲しいです。
40年間、ノホホンと夫の働きに頼っていた自分が腹立たしいのです。

夫は昔の仕事を、懐かしそうに振り返りながら書いていました。
工事の多くは、夫にとって誇れる仕事です。
精神的にも肉体的にも追い込まれて、持てる力いっぱいに成し遂げた現場です。
よくぞここまで詳しく覚えていたものだと感心しました。
その記憶が、必ず申請の役に立つ筈です。

私はその間、夫に頼まれて、拡大鏡を入れる袋を作っていました。
透明な釣り糸を、針穴に通したり結んだりするとき、拡大鏡なしではムリなお歳になっています。
鏡面に傷がつかないような柔らかい袋が良いというものですから、小さなモチーフを編みました。

お見せするほどのものではありませんが、きょうの1枚です。

袋



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2014
06.22

里美村

昨日も孫と釣りに行ったのに、今日もまた行きたいらしい。
小雨もようなのに、とブツブツ言いながらお供しました。
茨城県常陸太田市里美の里川。

昼食は途中、仕出し鮮魚店の食堂で刺身定食を食べました。
お刺身がおいしい! 魚の種類も量も大満足。
付け合せ、漬物、スイカのデザートもおいしくて、こんな田舎においておくのが惜しい店です。

さて夫は、型は小さいけれど丸々太った山女魚を上げ満足げ。
その間私は車の中で編み物をして過ごしました。それと、ちょっとお昼寝。
帰りは日帰り温泉によってゆったーり。

わら馬

玄関前のワラで作った馬です。
露天風呂から、白いトラノオがたくさん咲いているのが見えたのですが、カメラ、持って入れないものね、残念。

お風呂から出ると雨は上がっていて、山里は夕もやの中。

もや2

もや1



おまけ。
足元のマンホール蓋。農村集落排水。里美村。里川とウグイス(かな?)

マンホール


以前に水戸市のマンホール蓋をアップした時に、ほかの所のも撮りたいと書きました。
行く先で一応はマンホール蓋、気にしているのですが、車で通り過ぎたりで、撮る機会が少ないです。


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2014
06.21

予測通りにいかせない

Category: 中皮腫のこと
きのう、岡山大から電話がありました。
夫は友人と日帰りで釣りに行ってましたので私が応対しましたが、病人のこれまでの経過、今の状態など少し突っ込んで聞かれました。
結果、治験参加に問題はなさそうでした。
本人がよく考えて、参加する意思が固まったら主治医の紹介状を郵送してほしい。
それに基づいて岡山大でも検討会議にかけるということでした。

帰った夫に説明すると、「うん」とだけ。
24日の外来で主治医に話すつもりだと思います。

いったい、ほんとうに、彼の体の中で、憎い細胞が増殖しているのだろうか。
こんなに元気なのに。
ほんとうにそんなに早い時期に彼を奪っていくのだろうか。

きょうは家の孫を連れて近くの川に雑魚釣りに行きました。
こんなに元気なのです。
予測できないこと、予測通りにいかないことだって、あるはず。
覚悟はしても、絶望はしない。


きょうの1枚

あじさい
あじさい
(小学1年生の孫の絵です)


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2014
06.20

再び 「REIC」

Category: 治験
岡山大学で始まった中皮腫患者への 「REIC」 の治験。
広島の娘が大学と数回電話でやり取りしたのですが、参加しなかった経緯があります。
その時は抗がん剤の2回目の投与を受けていた頃で、治験のためには、今受けている抗がん剤治療を中止しなければならないと分かりました。
唯一わずかでも有効性が認められている抗がん剤を、中止してまで治験に加わるかどうかの判断は悩ましいものでしたが、夫が受けないと決めたのでした。

その岡山大学から娘のところに、また電話があったそうで、今度は直接両親と話してもらうように伝えたと言います。
電話待ちです。

標準的な治療を終えて、次の一手もない今、夫の考えは以前とは違っています。
あの時は、効果があるかもしれない治療を止めるという決心はつかなかったのでしょう。
私のため、家族のための命を、少しでも長くと思ったのでしょう。
今は、効果に期待するのではなく、のちの人のために、良い治療薬の開発のために、治験に加わってもいいと思うようになったそうです。
痛くないなら、副作用が辛くないならの条件付きで。

今の彼、ただ医師の経過観察(この言葉少し嫌です。座して死を待つみたいで)を受けているだけ、あとは遊びまわっているのも彼の人生ですが、私はちょっと違うような気がしていました。
効果の出ない抗がん剤をダラダラ続けて、体力を使い果たしてしまって、何もできずに死を迎えることには反対ですが、なにかもう一つ、何かがあればいいなあと思っていました。
そこへ岡山からの再びの誘いです。
患者数が限られているこの病気の治験は、対象者を集めるのが難しいのでしょう。
彼はそのことを考え、大学の話を聞いてみる気になったのだと思います。
岡山大の判断、主治医の意見を踏まえて、参加するかどうか決断するでしょう。

彼の考えを支持します。
そして、小さい声で、少しは効果が出ればいいなとつぶやく私です。


きょうの猫の額
yuri



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2014
06.19

寿命いっぱいまで

Category: 思うこと
最近読んだ本、『その日は、静かに訪れた』 間所ひさこ
悪性リンパ腫の宣告を受けるも、「自分はこのままで結構です」と言い切った夫。
彼が望むように逝かせたいと寄り添った妻。
「生きるも死ぬのも、大変です」
「ひとは、死ぬまでの人生を生きるのだ。どのように生きるのか。その意識をしっかりもって、寿命いっぱいまで生きていくことができれは、それで全てよし」


命の終わりを意識して生きていく苦しみがどんなものか、想像するだけで苦しい。
それでも人は、死ぬために生きる。
生をどう終わらせるか、そこが大切なところ。

専門家の心のサポートを早い時期から受けられようにしてほしいです。
死にゆく人にも、死に立ち会う者にも。


きょうの猫の額

アジサイ



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2014
06.18

消費の権化

Category:
夫は、外出好き・買い物好き、私と正反対。
私も若かったころは、外出も買い物もそう嫌いではなかったのですが・・・
夫は気軽に立って、夕飯の買い物なんかもしてくれて助かります。
自分の服や、孫の服、時には私のものまで買ってきます。
昨日もふらりと出て行った帰りには、孫のものを数点買ってきました。
そんな可愛い買い物は笑っていられるのですが、時に笑って済まされないものもあって、その都度バトルを繰り返しました。

バトルの品々をここに記録してみようかしら。
天体望遠鏡  ナイフ制作用のサンダー  ・・・
ああぁ、書きだしたら悲しくなってしまったわ。
書ききれないほど、私から見たら必要のないものが、ムザムザうち捨てられていったのを思い出してしまいました。

あしたは無駄遣いの中古車をやっと廃車にします。 
夫が便利に使ってはいたけれど、私からすればなくてもよかったものでした。
でも、夫は寂しいのかもしれない。病気にならなければ、まだまだアクティブに乗っていただろうから。
夕方どこか乗り回してきたようです。


きょうの猫の額

紫
ムラサキシキブ



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2014
06.17

グアム

Category:
さあ、旅行の予約が済みました。
7月1日、行先はグアムです。
グアムは私の中ではあり得ないのですけど、夫におつき合いです。

若いころから夫は、映画雑誌といっしょに『Gun』と『KNiFE』を読んでいました。

Gun
何年分もあった雑誌を邪魔者にして、引っ越しの時に処分させてしまったことを、
今は済まなかったと思っています

私にはこの趣味はさっぱり分かりませんが、夫はいつの日か本物を撃ちたいと願っていたのです。
時間が限られた今、心残りといえばこのことだったようです。
一人でも行くといったのですが、心配なのでやはり私も行くことにしました。

懸案になっていた酸素の件は、きょう病院に行って主治医に聞きましたが、「必要ないでしょう」
旅行社も主治医が必要ないというなら、無しで受けますといいました。
申込時に「特別な配慮を必要とする方」欄にチェックは入れましたが。

服は夏物だから身軽にいけそう、よかったわ。


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2014
06.16

電話

Category:
調べ物をしたり、手紙を2通書いたりして目が疲れました。
手紙はめったに書かなくなったし、きょうの手紙は一応改まったものだったので肩が凝りました。

機内持ち込みの酸素は面倒なことになりそう。
今現在酸素を使ってないのだから必要ない、と主治医が言ってくれないかなと電話で確認中です。
行く前からもう疲れた~

娘が父親の病状を心配して電話をくれました。
娘 「悔しくて悲しくて言葉にならないけれど、お父さんの元気を応援して行こうね」
私 「お父さんは、偉いのか馬鹿なのか分からないくらいアクティブだよ」
娘 「私たちは馬鹿に、逆に助けられているね」
私 「お父さんが自分の命を受け入れているのに、私たちが泣いてちゃだめだよね」
娘 「お父さんも本当は泣きたいのかもしれないけど、お父さんは泣いてる時間が惜しいんだよ、きっと」

2人で鼻をすすりあげながらの会話です。
これからも孫たちの、可愛い笑える話題を提供してくれるように頼みました。
こんなふうになって、孫を殊更に可愛く思うようになったと夫は言っています。
笑いに事欠かないひょうきんな孫たちですから、普通の暮らしを笑いで包んでくれるでしょう。


きょうの猫の額
ゆり



夫から電話があって、今から帰ると。
「やっぱり1人じゃいやだ。一緒じゃないとだめだ」
気弱なことを初めて言いました。心配です。


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2014
06.15

馬鹿な夫婦

Category:
残された時間、動ける時間の短さにいっときショックを受けた夫ですが、昨夜から活動を再開しました。
まずは旅行の下調べです。
行き当たりばったりの彼には珍しいことだと思っていましたが、やはり途中で寝てました。
そして今朝は起きるなり釣りに行くと用意を始めて、日本戦を見終わってすぐに行っちゃいました。
行先は福島県の四時川。今夜は旅館を奮発。

下調べの続きは私の仕事になってしまいました。
行先は決まってますが、機内には用心のために酸素を携行したほうが良いとセカンド医から言われたのがネックになっています。
どんな種類の酸素がいいのか、明日セカンド医に聞かないと先に進めません。機内持ち込みには制限があると思うので。
ああ、面倒になってきた・・・
肝心なことは下請けに出しちゃってと、いつもならプンプン怒るんですけど、相手がいない。


居酒屋

昨日までは深刻な話だったのに、いつまでも引きずらない。
良いのか悪いのか、馬鹿なのか。
私もいつの間にか夫のペース乗せられて馬鹿になっているけれど、深刻な顔をしたって何にも解決しないんだもの。
昨夜は一緒に居酒屋に繰り出しました。


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2014
06.14

セカンドオピニオン

お昼少し前に、きょうも夫は出かけていきました。
家事をしている時はまだいいのですが、どうかすると涙がふわーっと滲んできます。
一昨日東京にセカンドオピニオンを受けに行ってきました。
労災申請のお手伝いをしてくれるNPOの代表が内科の医師で、その医師の意見を伺いに行ったのでした。
その結果の涙です。

以下、重い話です。
ああ、わすれ草に何かあったんだと思ってここまでで閉じてくださってかまいません。
コメントもお気遣いなく願います(私は元気です)。



夫の病状は決して甘いものではありませんでした。
体調も悪くないし、前回のCTの結果も悪くないという説明でしたから、楽観していただけに、じわじわ衝撃が押し寄せてきます。
夫は、「包み隠さず現在の状態を教えてください」と医師に伝えたところ、夫の中皮腫は進行の早い肉腫型で、肺から心臓の膜に浸潤し始めているという説明を受けました。

「非常に残念ながら、この型の予後は極めてよくありません。平均で半年と言われています。しかし、あなたの場合、今が発症から半年、抗がん剤が効きにくいと言われている肉腫型ですが、効いているということでしょう。しかし、はっきり申し上げれば、2年はないということです。アクティブに海外へと考えておられるなら、早く行かれたほうがいいでしょう」

帰りの電車、昨日と、夫はさすがに無口でした。
昨日は前から頼んでいた網戸の張替えをしたあとは、1日寝たり起きたり、私ともあまり目を合わせませんでした。
夫が読んでいいよと言っているPC内のメモ書きをさっき読みました。

「世間がワールドカップで浮かれているけれど、さすがにその気になれない。このままじゃいけない。沈み込んではいけない。前向きにいこう」
というようなことが書いてありました。それで、また出かけたのだと思います。

「更なる抗がん剤治療を望むか、体が元気なうちにしたいことをするか。したいことはほぼしたから、次の目標はGUN実射だ。グアムへ行くぞ」

今の病院の主治医の片手で数えられるくらいの症例より、はるかに、はるかに多くの症例を診ている医師の診断を受け入れるよりほかなさそうです。
夫も最近感じていた胸の中心の違和感がこれで説明がつくよと、この医師の診断に納得したようです。


最期まで読んでくださって、重い気持ちになられた方、本当にごめんなさい。
書こうか書くまいか、書けるのかと迷いましたが、書くことで自分を励まし抱きしめて、滲む涙を振り払いたいと思いました。
けれど、そんなきれいごと、強がりがいつまで続くか。
ただ、日々、夢中で過ごせば明日が来るということだけは確かです。
辛いこと、苦しいこと、65年の人生何度あったことでしょう。
もはやここまで、と思ったことも何度かありましたが、生きてきょう笑うことができています。
考えてどうにかなることだけを考えよう。
ならないことは、いくら思ってもならないのだから。


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