2017
07.06

最後の言葉

Category: 思うこと
「最後の言葉」にまたまた反応しました。
夫がなにも言い残さなかったことに淋しさを感じているからだと思います。

幾人かの闘病記などに記されている、別れのシーンや言葉に涙した私でした。が私にはそんなシーンも言葉もなかった。
それが何なのだ、と言われれば、答えに窮します。ドラマみたいなことがあると思っていたのか、と問われれば、いいえと答えます。
でも、死期を悟った病人がさりげなく残す言葉、それが感謝の言葉だったら、残された者が、その後を生きる時にどんなに支えになることだろうと思うのです。

今朝の朝日新聞「声」欄に <「ありがとう」 亡夫が守った約束> と88歳の方の投書が掲載されていました。

投稿者が60代の頃に、亭主関白のご主人に言ったことがありました。
「あなたに『ありがとう』と言われたことがありませんね」
ご主人はその時、「死ぬ前にいうよ」とけろりと答えました。
・・・
晩年。老人ホームに入居したご主人の面会に行った冬の日、カーディガンを背中から着せかけた奥さんに「ありがとう」とご主人。
そしてその日の夜、心臓発作で帰らぬ人になったのです。約束を守られて。


夫の「この女・・・」発言となんという違いでしょう。
「ありがとう」や「愛している」の言葉が欲しかったわけではないのです。
「この女・・・」が最後の言葉であるはずのないことは、私がいちばん知っています。
でもね、なんだか淋しい、この投稿者が羨ましいと、思ったわけですよ。



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