2017
10.05

新薬開発

Category: 臨床試験
iPS細胞を使って病気の進行を食い止める薬が開発され、臨床試験が始まったというニュースを見ました。
iPS細胞が、病気のメカニズムを繰り返し調べたり実験するために役立ち、開発に繋がったということですね。

余命の短い病と知った時に夫は、治療効果の少ない抗がん剤投与を受けるかどうか迷いました。
結果的に8回もの抗がん剤投与を受けましたが、それは、「1日でも長く生きれば画期的な薬が開発されその恩恵を受けられる」という知り合いの医師の励ましを受け止めたからでした。

治療と治療の間には、新薬の臨床試験に参加しました。
参加前の説明から、初めから有効量の投薬がされるのではないことを知りました。
参加2番目だった夫は、有効量より少ないグループに入ることになりました。
それを知って私は、正直ガッカリしました。臨床試験だからと自分に言い聞かせてはいても、できれば有効量の投与を受けさせたいと思いました。
でもそれはいかんともしがたい順番だったのでした。

入院の連絡を待っていた時、大学病院から電話があり、試験開始が無期限で延長されたと告げられました。
ガッカリと安堵のような気持ちが行き交いました。

話は前後しますが、臨床試験参加の条件に、たしか、「余命3か月以上」の診断を主治医がする、という項目があったような気がします。
余命半年の病、その半年を迎えた夏のことだったので、診断書を書いてもらったときには、夫の命が冬まで保証されたと思い、密かに喜んだものでした。

延期からか9か月後、臨床試験が再開されたのでご参加願えませんか、という大学病院からの電話を受けました。
その時は抗がん剤投与の予定があったし、病態が以前より進行しているということを言って、参加を見送りました。
亡くなる5か月前でした。


夫はずっと臨床試験に積極的でした。
最初の一人に誰かがならないと臨床試験は始まらないと言っていました。
自己を犠牲にした多くの方のおかげで開発される薬。きょうも私は2錠飲ませていただきました。


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寒くなって、ようやく赤くなった 
オキナワスズメウリ


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2015
06.02

阻害薬

Category: 臨床試験
抗がん剤点滴2週間後の外来診察日でした。
血液検査の結果はまあまあ、胸水の増加は認められないということです。
血圧も正常値になっていました。あの血圧上昇はなんだったのでしょう。
来週の造影CT の予定を聞いておしまい。

帰りがけにメモを渡されました。この病院から現在治験に参加されている方がおられると聞いていましたが、その治験薬のメモでした。
中皮腫でも参加できるのかどうか自分で直接聞きなさいということでしょうか。
「オーロラキナーゼ阻害剤」
よく分かりません。昨日情報をいただいたのは免疫、きょうのは染色体に関わる薬剤ということらしい。
オーロラキナーゼ阻害剤の治験は、パクリタキセルと併せて用いるようですが、別な抗がん剤を使うことに不安が出ます。
情報をゆっくり読んでもう少し分かるようにしてから考えたいと思います。


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マツバギク
さいか という名前が付いてたと
ママが 買ってきた花



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2015
05.12

8クール、LEIC、友人

Category: 臨床試験
3月末からずうっと、ひたすら予定を消化するような日が続いていましたが、ようやく少しは落ち着いてきました。
とはいえ、きょうは内科外来診察日、あすは緩和ケアに行かなければなりません。
きょうのレントゲンの結果、胸水が少し増えているほか問題はないので、8クールめの抗がん剤をしましょうと言われました。来週早々入院です。
なんだか気が重くて、受けたくない、受けさせたくないと思う2人ですが、体力気力がもうダメだと言っているわけではないので、頑張ってもらうほかないと思います。


☆・‥…━━☆☆・‥…━━☆☆・‥…━━☆

連休明けの7日夜岡山大から、「REICの治験が再開されたので、以前連絡のあった方々にお知らせを」という電話がありました。
暑い8月、岡山まで行って2日間検査を受けて帰ったとたんの中止だったREICですから、今は以前と同じ気持ち、病態ではなくなっています。近々抗がん剤の予定もあるので、よく考えてお返事しますと答えました。
夫は誰かが踏み出さなければ、中皮腫を治す方法が見つからないのだから、自分の今の病態で役立つのなら受けてもいいと言っています。
が、一つ心配なのは、治療中は医師と看護師以外病室には入れない完全隔離だということです。閉所恐怖がある夫が、どこにも出られない1週間を過ごすことができるだろうか。


☆・‥…━━☆☆・‥…━━☆☆・‥…━━☆

脊椎圧迫骨折の夫の友人、昨日の朝の電話の後連絡がつかなくなって心配していました。
きょう夕方電話がつながって、手術は避けられるかもしれないけれど、圧迫骨折2か所、そのほか1カ所を骨折していると話したそうです。
動けるようになるまでの身の回りの世話は、有料のサービスを受けるようにしたので心配しないようにとのことでした。


☆・‥…━━☆☆・‥…━━☆☆・‥…━━☆

10時を回って風雨が強まってきました。
突風竜巻に注意だそうですが、古い家、どう注意すればいいのやら。
無事に朝がきますように。



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2014
11.13

選択肢

Category: 臨床試験
未確認情報を確かめるべく、外来で時間を取ってもらい私一人で行きました。
がん研東病院では遺伝子治療はやってないことをいうと医師は、
「終わったのかなあ。ある患者さんに東病院あての紹介状を書いたんだけど、体調が悪くて先に延ばしたということがあってね」
次の外来までにそのかたのカルテを確認して来るそうです。
それで、千葉大のNK4が始まるまでに、もう1回アリムタをしてはどうかと提案がありました。
5回めの抗がん剤のあと、溜まり始めた胸水の量に動きがないのは良いことなので、もう1回やってみますかということです。
考えてみます、と帰りました。
夫はうーん、と呻りましたが、何もしないでいるよりはマシかなと考えているみたいです。
体をいじめないなら、そうして先につなげておいて、NK4の臨床研究の開始を待つという手もあるでしょう。
岡山大のREICだって、開始されるかもしれません。
がんは治さないとか、こうしてがんと闘うとか、世間ではカシマシイですが、患者がどんな向きあいかたをしても周りは見守るしかありません。
いちばん辛いのは病人本人なのですから。

千葉大から質問メールの答えが来ました。

NK4は おそらく今年中ではないかと思います。
また、ゾレドロン酸の胸腔内投与の臨床試験、というのが現在施行中なので、こちらへのエントリーも可能です。

ゾレドロン酸は骨転移などの治療に点滴で使用されている抗がん剤ですが、これを胸腔内の中皮腫に直接投与する臨床研究がおこなわれています。
これを主治医に説明すると、安全性の確認の段階ではお勧めしませんという意見でした。
選択肢があることは良いことだけれど、絞りだしてもたかが知れている知恵でチンプンカンプンな医学を考えるのは患者と家族にとっては重いことです。

さて、夫は何かしなければ時間が長いといって、取り組み始めたのが、木工。
ええ? 今まで簡単な棚ぐらいしか作ったことないのに、ベンチを作るんですって。
設計図を引いて、昨日材料を買いに出かけ、今日はもう丸鋸使ってましたよ。
かたちにしてくれるんでしょうねぇ。


きょうの猫の額

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今朝の深い霧で濡れた小菊
秋も深まって、明朝は今季一番の寒さとか
暖かくして寝ましょう


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2014
11.11

未確認情報

Category: 臨床試験
きょうは外来。
造影CT検査の予約が入っていました。
6回めの抗がん剤治療はないと前回言われていましたので、今回のCTで病態のチェックが終わったら、後はもうこの内科にできることはないんだね、と話しながら行きました。
CTが終わって1時間半後診察室へ。
病変の場所に変化はないこと、胸膜の厚みが1カ所増していること、そのせいで胸水が少し増えていることが告げられました。
そしてその後、主治医の口から思いがけない話が。
「同じ病気の患者さんが、がん研東病院で遺伝子治療を受けるけれど、あなたも受けるなら紹介状を書きますから1週間後にまた外来に来てください」

え? そんな話、今ごろ?
家に戻って調べましたが、がん研東病院での遺伝子治療なんてヒットしません。
東病院に問い合わせましたが、中皮腫の遺伝子治療は行ってないとの返事でした。
せんせ~!!
どんな情報だったのですか? 確認しているのですか? 
どっと疲れがでました。

聞き違いだったのか、でも、2人で聞いたよね。
千葉大の間違いなのか、主治医に確かめないと話が進まない。
千葉大には、その後のNK4について問い合わせメールをしました。


きょうの1枚

s-モンゴルの花
モンゴルの草原の花
小さい花が朝日に光っていました
写真右上の黒い丸は羊のフン
いたる所にころころ、踏まないようになんて歩けません
フンに鈍感にならなければ(馬・牛・羊・その他)モンゴルは歩けない



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2014
09.30

千葉大に電話

Category: 臨床試験
点訳の勉強会でした。
5月末に行って以来なので5カ月ぶりです。
お休みしている間に夏が通り過ぎていったんですね。
はやい・・・

千葉大のNK4の臨床研究について電話でお聞きしました。
厚労省の承認は受けているが、学内の事情により実施が遅れていて、1か月後くらいから始まる予定と伺いました。
実は、と岡山大のREICの治験の件を話して、
「治験、臨床研究の意義は承知しているつもりですが、家族としては、それでも期待を持ってしまうんですね。岡山大の場合、始めの患者グループは効果を云々する量は使わないと言われました。やはり少しがっかりしました。千葉大でも同じでしょうか」
と率直にお聞きしました。
答えは、やはり安全性から始めるので、個人の症状に応じてではなく、グループ分けした人たちに決まった量を投与するということでした。
少なからず、多からずのグループに入れるのがいちばんいいのですが。
ただし、アメリカで安全性は確認されていて、必要量は探っているので、始めのグループだとしても、見当はずれな量ではないということを聞くことができました。

夫が帰ったら話し合いますが、ひとつ納得できないのことがでてきました。
詳しい話を病院に行って聞きたいと言うと、外来では時間が取れないから、セカンドオピニオン外来に申しこむように言われました。
臨床研究に参加するための説明を聞くのに、なぜセカンドオピニオン外来なのでしょう。
岡山大では医師の個人の部屋で時間をかけて説明してくれたのに。
その説明を聞いたあとで、参加、不参加を決めたのでした。
ここのところは確認しなければならないです。


きょうの1枚

s-おすもう
平原でモンゴル相撲
乗馬の休憩の時、よしっ!! と2人が立ち上がったと思ったらすぐ組んでいました
顔が真っ赤になってすごい気合です
私たちのガイド、辮髪のシンさんが勝ちました
モンゴルの民族衣装デールを着てカッコいいんですよ



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2014
09.29

NK4分子・私の仕事

Category: 臨床試験
夫は出かけてからきょうで4日。
故郷では疎遠になっていた従姉たちと連絡が取れ、気に掛けていたことが彼なりに片付いてホッとしたようです。
そのまま山形へ向かって、お気に入りの川でシーズン最後の釣りを楽しむはずだったのですが、なんと川は水量が極端に少なくて残念な釣りだったとか。
「熊出没」の看板もあるしさっさと切り上げて、山形県鶴岡市の峠ノ山に昨夜着いたようです。
昨夜はさっそく集落の人と一献。
きょうは集落をブラブラしていたら、栗や舞茸、その他野菜の差し入れを受けて山の幸を楽しんだそうです。
今夜も集落の四役たちと宴会になりそうだと嬉しそうに電話がありました。

夫が遊んでいる間に、私は私の仕事を進めています。
あまりに長い本なので完成させられるかどうか分からないのですが、時間を忘れるために始めた点訳、『昭和三部作』 日本がしたこと、されたこと(上坂 冬子) の入力を 1/3 終えました。
入力というより、読み進んでついでに指を動かしているという具合です。
夢中になって入力したので手首と目が少し痛くなりました。
なにごともほどほどにしないとね。

それからもうひとつ大事な仕事、それは千葉大に電話することです。
このブログを読んでくださった方から、中皮腫の治療に関する新しい情報を寄せていただきました。
千葉大で臨床研究を行っているNK4分子による遺伝子治療です。
早速HPを読みましたが、1回では頭に入らなくて、きちんと読んで私なりに理解したいと思いました。
そのうえで、NK4の治療の疑問質問を書きだして千葉大に電話することにしたのです。
担当の医師が会議中でしたので、明日の夕方に電話する約束をして、きょうの私の仕事は終わりました。

先日の外来で、あと2回抗がん剤治療をやるかと提案されていたところです。
アリムタに今以上の効果が期待できるかどうかは分からないけれど、体の状態が良い今、やってみるのも悪くはない、という医師の判断でした。
さて、どうしましょう。
かたやまだ研究中の治療。
夫にはお出かけの間に一人よく考えてね、とプリントしたものを持たせましたが。

夕方の電話で、千葉大の件を話したところ、夫はどちらの治療効果も今のところはっきりしていないのなら、NK4を受けてみたいと結論したみたいです。
どうなるかは明日千葉大の話を聞いて、さらに直に面談してから決めることになると思います。


きょうの猫の額

ミョウガ
裏庭のミョウガ 今年最後の収穫



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2014
09.13

iPS細胞

Category: 臨床試験
《iPS細胞を網膜の組織に変化させ、患者に移植する手術を実施》のニュースが流れましたね。
点訳をしているので視覚障害の友人もいて(というより友人がいたから)、注目していました。
iPS細胞がガン化するリスクがあるそうで、治療のほんの入り口のようです。
誰でもが受けられる手術になるのはまだまだ先のようですが、順調に進むように願っています。

この記事を読んで私が思ったことは、どんな治療にも、新薬の開発にも、最初の患者になる人の勇気があって始まるんだ、ということです。
夫の治験の延期は、iPS細胞と同じ理化学研究所のSTAP細胞問題や、ノバルティス社のデータ改ざんなどの影響で、厚労省が新薬の開発に慎重になったのが理由ですが、行われていれば、このように“はじめの数人”になったんだなあ、と単純にそう思いました。
だからどうだという思いはないんですが。

私たちは治療のために薬を飲んだり手術を受けたりと、数えきれないほどの医療の恩恵をうけていますが、飲んでいる薬の数だけの“はじめの治験者”の勇気や犠牲のおかげで元気にしていられるのだと思います。
開発者は華々しく世に知られますが、名を伏せた治験者がいなければ1歩も先へ進まないのだということを、夫の治験参加で知りました。


きょうの1枚

野草
センニンソウ
蓮池の近くに沢山咲いていました
日本のクレマチス?



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2014
08.30

治験延期

Category: 臨床試験
昨夜の続きです。
岡山大からの電話は、思ってもないことでした。
治験の延期です。

私が直接電話を受けたのではないので、言い回しは夫の口経由ですが。
製薬会社ノバルティスファーマによるデータ改ざん、副作用未報告などで、治験に対して厚労省が慎重になったのだそうです。
治験が終了し、有効性が認められた前立腺がんに対するREICのデータも含めて、足踏み状態になってしまったということです。
再開はどのくらい先になるのか全く分からないそうです。

治験の意義からして過大な期待は持たないようにしていたつもりですが、やはり私は力んでいたようです。
昨夜は力が抜けました。
シスプラチン+アリムタのほかに有効な治療薬がない中皮腫。
REICには少なからぬ期待があったのです。
でも、それはまだ治験段階。しかも、夫は充分量の治験者にはなれなかった。
そしてついにその治験も開始の決まらない延期。

夫は、病名を告げられた時から覚悟はしていた。
はじめにもどったのだと思えばいい、と言いました。
始めから有効な治療薬はなかったのだから。
それはそうだけれど・・・

脱力したなかで、少し明るい話が聞けました。
岡山大での検査の結果は、5月初めの退院の時と比べて変わりないということです。
3カ月過ぎましたが、胸水がわずか増えているだけで、胸膜には大きな変化がないということでした。
PET検査でも、造影MRIでも全く異常は発見されなかったそうです。
つまり、他の癌や転移は全くないということです。


久しぶりに晴れて、過ごしやすい気温になったきょう、夫はまた四時川へ釣りに行きました。
渓流釣りのシーズンは来月いっぱい。春4月までは禁漁期間です。
精一杯楽しんできてください。
そのうち私もお供しますから。

きょうの猫の額

ムラサキシキブ
色づいてきたムラサキシキブ



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2014
08.04

遺伝子治療「REIC」と病状

Category: 臨床試験
3日前、岡山大から電話がありました。
8月19日おいで願えないかということでお受けしました。
19日昼前に治験についての説明を受け、参加に同意したら、そのあと各種の検査を受けることになります。
基本検査をはじめ、造影CT・MRI・PET検査も予定されていて、その日には終わらないようです。

水戸から岡山まで800km弱。
お昼前に着くには新幹線も飛行機も、早朝出発か東京に前泊。当日も岡山泊。
交通費も二人で行くとかなりの額になります。
はてさて、どうしたものか。
今回の岡山行きのあとも、治験のための入院と効果確認のためにあと2回行かなくてはなりません。
いっそ、車で西方放浪旅を楽しみながら行くというのはどうだろうか、と検討中です。
けれど、暑さがねぇ。
治験のための入院が9月中旬、3週間後10月初めに効果確認検査だから、放浪旅はその時にしたほうがいいかな。
夫はその時まで元気でいてくれるかな。
などなど、考えがまとまりません。

夫の病状は、少しずつ進行していると思われます。
胸の違和感があるといって時々胸を押さえます。
痰と鼻水も少し増えました。
治験といえど、REICに少し望みをかけている私ですが。
夫は、たぶん奇跡はおきないだろう・・・と言っています。
認めたくはないけれど、根拠のない期待に縋って現実を見ないのは間違いだろうと思うのです。
希望は捨てないけれど・・・


きょうの1枚

蒲
ガマの穂



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