2018
02.17

書誌

Category: 点訳のこと
点訳する本を選ぶときは、他館と重複して点訳しないように気をつけます。
1冊でも多くの本のデータを「サピエ図書館」に収蔵するためです。
そのためには、本の情報を登録する「書誌」が重要です。
県立の点字図書館など大きな団体では専任の職員がいて、司書に準じた人が登録していると思うのです。
思っていましたが・・・そうでもなかったのかな。

家の近くの図書館で面白そうな本を見つけて、「サピエ図書館」で検索をしたら蔵書無しだったので、うれしや。
私の、次の点訳本にしようと思い、読みながら点訳しながら二日間楽しみました。
けれどこんなに面白い本が点訳されていないこと、ちょっと気になっていたのです。

先ほど、もう一度検索をし直しました。
うーん、やはり点訳本として存在していました。
本のタイトルは『淡淡有情』です。だから私はそう検索していました。
登録されていたのは『淡々有情』でした。
たったこれだけの違いで検索結果は違います。別な本になってしまうのです。

s-P_20180213_141303.jpg私たち極小点訳グループの書誌登録は、私が担当しています。
「書誌登録マニュアル」という冊子をひっくり返しながら10何年、書誌の登録を170冊。
他館の方たちに迷惑をかけてこなかったかしら。と今さらながら怖くなりました。
少なくとも「タイトル」と「著者名」は、これまで以上に慎重に入力しなければならないと思いました。

それにしても、私の二日間を返して、といってもいいでしょうか?

クリスマスローズが縮こまっています


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2018
02.14

自動点訳

Category: 点訳のこと
点訳に興味のある人以外には、面白くもない、分からない話でしょうが、きょう私がえっ、と思ったことなので記録しておきます。

点訳に使うソフトは、人の手で入力するソフトと、テキストデータを自動点訳するソフトがあります。
じゃあ簡単じゃないか、ソフトに任せればいいんじゃない。と思われるでしょ? 違うんですね。
それほど賢くないんです、自動点訳ソフト。間違いを見つけ出して訂正するのが大変なんです。
そのソフトを試したのはもう10年以上前ですから、今は改良されているのかもしれませんが、普及しているという話は聞いたことがないので期待してません。

それと、テキストデータというのが問題です。
紙の媒体で出版されている本や雑誌などは、スキャンしてテキストデータに編集しなければなりません。
自動点訳ソフトは、テキストデータを点字に変換するソフトだからです。
本を1ページ1ページ、スキャンするのはものすごい手間です。

昨日きょうと、ほとんど1日PCの前から動けなかった原稿は、ある団体の定時理事会の議案書。
議案書は団体職員がワードで作ったと思います。ということはテキストデータ。自動点訳ソフトで点訳できるということです。
今ごろ気づきました。送られてくる点訳書は、なんだか変な点訳だったのです。
人の手で作ったデータらしくなかったのです。ああ、そうか、自動点訳だったのか。

でも、こういう使い方って良いのかもしれません。
点訳をある程度知っている職員が作って、私たちみたいに校正経験のある者に最終校正をさせればいいのですから。
ネット上にある「青空文庫」などはテキストデータなのだから、点字に直せるはずです。
それをやるのも面白いかもしれないわ。
私がもっと若くて時間があるのなら、やってみたかもしれない。

s-P_20180213_141025.jpg
水仙が芽を出していました
こんなふうに 若くてこれからだったらね
もう今は 時間も気力もないものね・・・


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2018
01.16

ぼろぼろ

Category: 点訳のこと
わわわわわーーっ・・・
久しぶりの点訳、ボロボロでした。すっかり初心者レベルでした。
もう恥ずかしくて、点訳のカテゴリになんか書く資格がないと思うほどガックリです。

校正者に指摘されたことを調べながら、一つずつ納得して直しました。
分からないことがあったので、だいぶ調べましたが、それも納得。
この校正者は凄いです!! 頼りになります。
ガックリしたのは思い上がりがあったからで、実力だったと思えば何のこと、気持ちはすっかり元通り。
他のことにはグズグズ、くよくよするけれど、点訳に関しては立ち直りが早い。
反省が足りないとも言う? だから進歩もない。

でも今回は勉強しました。させられました。ありがたい。
学んだこと、忘れなければいいんだけど。

・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・

s-P_20171230_074452.jpg唐突にこんな写真です。

知恵がないのに「ちえのわ」
モンゴルで買いました。羊の骨でできています。
どうやって遊ぶのか、さっぱりわかりません。
他にも骨でできているシャガイという遊び道具があって、
おはじきみたいに指で弾いて遊びます。
こちらは面白いです。


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2018
01.03

始動

Category: 点訳のこと
通常営業に戻りました。
きょうはよく晴れたので、シーツなどの洗濯を一気にしましたが、風がとても強かったのですべて乾いて片づけることができました。
洗濯機を3回まわしたので、その間には、ボチボチと新しい本の点訳進めました。

本は、秋田・比立内のマタギの一代記です。
まず気にいったのは、言葉です。
会話は方言ですが、東北人の私には分かります。
一番うれしかったのが、最初のページ。
「明日はおまえさんがたも山さ連れて入る。勢子をやれ!」と言う個所。

山形・峠の山の人たちもこういう言い方をします。
佐藤さんがた、鈴木さんがた、と一人の相手を指しても「がた」を付けます。
最初はあれ? と思いましたがすぐに分かりました。優しい好い物言いだな、と好きになった言葉です。
懐かしくて、峠の山の人たちに会いたくなりました。

峠の山で見た山の暮らしや、渓流釣りで入った川の様子など、本の中に入り込んでしまいます。
夫にも読ませたい。きっとお気に入りの本になったでしょう。
心の中で夫に語りかけながら読んで、点訳して、楽しい1日でした。
1/4が終了し、先を読みたい誘惑に負けそうになりますが、味わいながら、間違いの少ない点訳を目指してゆっくりと。
いつもオッチョコチョイで、校正者に迷惑ばかりかけますから、今年こそは間違いを減らすことを目標に。

s-P_20180103_220142.jpg

暗く見えるけれど 大丈夫。写真がヘタなだけです。
本の上に乗っている独楽みたいなものは、益子焼の文鎮。
夫が買ってくれました。


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2017
12.21

貸出依頼

Category: 点訳のこと
寒い寒い、本当に寒い。寒いから外に出ないと言い訳しながら点訳。
終わって自己校正して、さっき、友人に校正してもらうためにデータを送信しました。
校正は1日で仕上げてくれるだろうから、大丈夫。年内に余裕で納められます。

昨日の夕方、関西の点字図書館から電話がありました。
「○○点字図書館です」と聞いただけで頭はパニック。
(何かやらかしたかしら。重大なミスがあったかしあら)などとです。
「そちらで点訳した『○○○』という本は貸し出しをしておいででしょうか」

個人が紙の点字本を読みたい、でも近くの点字図書館に無い、ということのほうが多いかもしれません。
大抵の図書館に点字本保管のスペースは少ないと思われます。
例えば90センチ幅の背丈くらいの本棚があったとします。点字本はそれに何タイトルの本が収まると思いますか。
私もはっきりとは言えないですが、おそらく20タイトル位じゃないでしょうか。
だから点字図書館の蔵書は、貸し出し頻度の高い限られた本になってしまうのです。

今回私たちの本を読みたいとおっしゃったかたは、指で点字の読めるたぶん、あまり若くはない人かもしれない。
冬、こたつに入って、徒然に読書を楽しみたかったのでしょう。
残念です。お応えできませんでした。
私たちは極小ボランティアグループなので、点字印刷機はもちろん、蔵書も持っていません。
印刷して差し上げられたら、私たちもどんなに嬉しいことか。
せめて音訳ができていれば。


s-IMGP5228.jpg
夏を越した葉ボタンです 
どんどん大きくなって 色も濃くなってきました


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2017
12.03

ミス

Category: 点訳のこと
自己校正を終わって友人に校正をお願いした「茨城県議会だより」ですが、きょうになって大きなミスが指摘されました。
もう、無かったことにしたい ・・・ ブツブツブツ

点字の表記は漢字仮名混じりの墨字を、仮名に直すような作業です。
子ども向けの本のように点字も、文節と文節の間が一文字空いています。

ぶんせつとぶんせつのあいだがひともじあいています。
読みにくいでしょ。
ぶんせつと ぶんせつの あいだが ひともじ あいて います。
読みやすくなったでしょ。これにまあ、いろんな決まり事を重ねて点訳していくのです。

前置きが長くなりましたが、ミスです。
「茨城県議会だより」を「いばらき けんぎかいだより」としていたところ、大変たいへん!!
「いばらきけん ぎかいだより」だというのです。調べましたが、そうでした。
この校正者も別の校正者も勿論私も、1号・2号の時にはこのことに気づきませんでした。
頭を抱えてしまいました。ショックです。
このミスが、本文の中のことであればまだしも、表紙です。

・・・グズグズいっても始まりません。訂正するしかないですが、既に出てしまった1・2号は直すことはできない・・・
うーん、うーん・・・うーん・・・
そうは言っても、そんな大きい問題でもないのですけどね。
ただね、間違いとして残るのがね。


s-IMGP5202.jpg

夕飯がすんだのに 小腹がすいたなって
焼き芋を作って 食べてしまいました やけ食い!
おデブの道 まっしぐら
言い訳すれば ほんの小さいお芋ですけど


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2017
12.02

読書事情

Category: 点訳のこと
県議会だよりの点訳に没頭していました。
墨字(点字でない、目で読む字のこと)の議会だよりは11月26日に発行されて、既に県民の手に渡っていますから、点訳・校正を1日でも早く仕上げたいと頑張りました。
昨夜遅くに自己校正を終わり、福島の友人に1校をお願すべく、データを送りました。
月曜までには見直してくれるはずです。
完成したら、視覚障害者センターで点字印刷をして、発送して。
利用者に届くのは1週間後くらいかしら。
晴眼者(私たち目の見える者のこと)が手にしてから早くても2週間後。このように情報は遅れて届くのです。
録音版で情報を知る方法もありますが、これは、どのくらい時間がかかるのでしょう。
べに丸さん、よろしくお願いします。

議会だよりは、点字65ページでした。一般的な本だと500ページ前後が多いです。
これを点訳と校正2回、3人で仕上げるとして、どんなに急いでも2か月。でも、そんなことは、そうそうできるものではありません。早くて3カ月、半年は見ておかないと、点訳するほうが参ってしまいます。
そういうわけで、私たちが手にした新刊本も、点訳書ができあがる頃には、古本になっているという、視覚障害者の読書事情です。


s-IMGP5190.jpgs-IMGP5194.jpg
姉の施設の収穫祭で買ってきたお米
おだがけ天日干しのおいしいお米です

白菜漬け おいしくできました
何杯でもご飯が進みそうでこわい


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2017
09.25

クリックポスト

Category: 点訳のこと
とても間違いの少ない点訳の校正を終わりました。
「間違いが少なくて居眠りが出てしまうわ」という1校者の次ですから、私も気持ちを楽に校正できました。
全3巻で、間違いの数10カ所ぐらい、疑問点1か所という1校を見直して、私は各巻2か所を見つけました。
大きな間違いはなくて、読点が抜けていたところが3か所といったところです。

読み違えというか、みなさんはどう読むかしら、というのがあって。

 話させる
話(名詞)+させる      ハナシ ◇ サセル 
話す(動詞 未然形)+せる  ハナサセル

原本を返すために、さっき封筒に入れてしまったので、前後の文が書けないのですが、私は「ハナサセル」と校正しました。
1校者はチェックなしだったので、ん? と思いましたが、「はなしさせる」は私には違和感がありました。

それでも総ページ350ページの点訳に間違いが15,6か所というのは素晴らしい点訳です。
誰だって思い違い、思い込み、見落としはありますからね。
校正表が数ページもあった初心者のころは遠い昔になって、これだけでも進歩とお互いに褒め合いたいものです。

s-IMGP4989.jpgところで、みなさんは日本郵便のクリックポストって利用されていますか。
私は校正のために原本やり取りするときに利用しています。
校正には原本との照合が欠かせませんから、本をやり取りします。
グループの一人が近県に引っ越して、以前はヤマトメール便で本を送っていましたが、メール便が無くなってからは定型外郵便にしました。が、高い。
メール便のときは120円だったのが定型外だと380円。これが2往復ですから、本が1冊買えちゃう。ボランティアの持ち出しが嵩みます。

調べましたわ。クリックポストがヒット! これだとA4を少し超えるサイズ、1kg、厚さ3cmまで164円です。
厚さが3cmというのがとってもいい、本の厚みをカバーできます。
Yahoo! のIDやクレジット払い、ラベルを印刷して添付など面倒なところもありますが、点訳ボランティアにはつよーい味方だと思います。
150gを超える郵便物にお勧めです。ポストに投函できますし。

私たちは、原本はクリックポスト、データは web 会議室にアップという方法で点訳校正をしています。
遠隔地同士でも点訳と校正ができますから、もし興味のある方がいらっしゃれば、ご一緒しませんか。校正いたします。


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2017
07.21

支えられて

Category: 点訳のこと
急ぎ依頼の点訳ができました。
点字をキーボードで入力して、昨日は墨点字で、きょうは音声読み上げ機能で自己校正をしました。
点訳仲間と、PC上にフリーの会議室を持っているので、質問したり意見交換したり、ときにはおしゃべりしたりと活用しています。
そこに出来上がった点字ファイルと、原稿ファイルをアップして、さっき校正依頼をしました。
急な話でも引き受けてくれる仲間がいること、ありがたいです。

点訳の話なんか面白くもないでしょうが。
さっき墨点字と書きましたが、それは、点字を目で見えるようにしたものです。PC画面ではこうなります。

s-墨点字

これを印刷して目で見て校正するのです。
ちなみに原本はこう書いてあります。

 3 キャンパスのサムライ
月曜日。僕はハイスクールの入学手続きをすることになっていた。日本でも高校を卒業して ・・・・・・・・・・

へー、わすれ草、こんなスゴイことしてるの?
いえ、大丈夫です。ちゃんとカタカナが下に併記されるような設定もありますから、カンニングしながらです。

辛いことがあっても、へこたれても、点訳を始めれば集中しますから、憂きこともその時は忘れられます。
長く続けてこられたのは、それだけ憂きことが多かったということですか? ふふふ。

点訳のためにはいろいろなことを後回しにしたり、諦めたりして時間をやりくりしてきました。
そこまで夢中にならなくてもいいのでしょうが、責任を持って仕事をするとなると、小さなグループですから、どうしてもこんなふうにしかできませんでした。
もう一つ、点訳するには、ボランティアとはいえ、結構持ち出しのお金がかかります。
本や辞書を何冊も買いました。PCも講習会も。
それを夫は何も言わずに応援してくれました。

夫は自分がいなくなっても、こいつには点訳があるから大丈夫と思っていたかもしれません。
点訳と、ブログと、家族会。夫亡きあとの私を支えてくれていると思います。


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2017
03.20

点字との出会い

Category: 点訳のこと
この間友人から、そもそも点訳を始めたのはどうしてと聞かれました。
このブログのカテゴリに点訳のことがあるのですから、ここにも書いてみましょうか。

全盲の知人に点字の年賀状をもらったのが20年前でした。
彼のお母さんが私にも分かるように仮名書きを添えてくれていました。
「あけまして おめでとうございます」
点字と墨字(私たちが使用している文字)を見比べていて、規則性があるように思ったのです。
50音表を書いて、そこにあてはめてみました。
s-P_20170320_215158.jpg虫食いの50音ですがなんとなく分かってきました。

「あ」と「ま」  「け」と「て」
「ま」と「め」  「し」と「す」

「あいうえお」が基本になって、それにいくつかの点が組み合わさっているのかもしれない。
ローマ字が 「a i u e o」に「k」を加えると「カ行」ができるみたいに。
そう思ったら確かめずにはいられなくなって、点字図書館に行きました
ピンポ~~ン! でした。
そして興味があるなら習ってみませんか、と言われて勉強会に通うことになったのです。

点字の規則は単純に割り切れなくて、モヤモヤ、イライラすることが多くて、投げ出したいと思ったこともありましたが、何とか今日まで続けてこられたこと、必要とされることが嬉しいです。
何年経っても分からないことは初心者のころと変わりません。
調べて、屁理屈をこねて、それを楽しんで。
私の点訳は、ボランティアをしているのではなくて、私がボランティアされていると思っています。
点訳に助けられていると思うことが多いのですよ。


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