2017
03.08

『竹林はるか遠く』『続・竹林はるか遠く』

Category: 思うこと
次の1冊の点訳が終わりそうです。『続・竹林はるか遠く』
もしかしたら没になるかもしれない点訳ですが、ぜひやりたかったので見切り発車です。
まず正編を読んでから取り掛かりたいと思い、図書館から借りて読みました。

終戦直前、ソ連軍の侵攻から逃れるために、朝鮮半島羅南から母娘三人で苦難の南下。
ようやく日本に帰れたものの、母親は病死。娘二人が戦後の混乱を物乞いのような暮らしをしながら誇りを持って生き抜く。

私が戦争の記録を読み始めた最初の本は、父が買ってきた『父の戦記』だったのではないかと思います。
父も「戦記」を寄せようと思っていたようですが、朝鮮半島の山の中で、戦闘も知らず、ボーイスカートの延長のような伍長さんだった父の筆は、進まなかったようです。
初版本を読んだのは高校1年生だったか?
戦争の本当の姿を見せられて、私はずいぶんショックを受けました。
戦争を憎みました。罪のない市民が殺すか殺されるかの戦争に投入されて、体も心も失ってしまうことが悲しかった。
そうして私はこの本から、事実はどんな小説にもかなわないとわかり、ドキュメンタリーに傾いていったのでした。

『竹林はるか遠く』『続・竹林はるか遠く』 
はじめにアメリカで出版されて、いくつかの箇所で記述に誤りがあると指摘され問題になったそうです。
けれどその部分をも含めて、戦争によって軍人でない市民の苦しみや、これでもかこれでもかと襲ってくる苦難に立ち向かう、勇気と力が描かれている本だと思います。
作り物ではない強いメッセージを受け取りました。

☆☆☆ ――――――――――――――――――― ☆☆☆




s-IMG_1470.jpgs-IMG_1473.jpg
s-IMG_1474.jpg  
  マルタ騎士団の象徴 マルタ十字
  数100年間 
  数多の人々が踏んだであろう 石段
  すり減った階段が 分かりますか



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コメント
わすれ草さん 毎回あなたのブログを読んでいますよー
今日の筆致は冴えていて あなたの思いが伝わります。
お読みになられる方たちも きっとあなたの意志がつたわることでしょう。
春が来ているんですね~こちらは殆ど雪が無いものの
やはりまだ寒さ厳しいです。
包丁研ぎのこと いま一番困っているので 「ふふ~おなじー」って読みました。 お元気でね!
六花は終えましたので・・名無しより。
六花dot 2017.03.09 08:10 | 編集
 ☆六花さん、おはようございます。

名無しなんかとおっしゃらないでください。
六花さんの名前を見ただけで鼻の奥が痛くなってしまいました。
六花さんがだめならお姉さま。
お姉さま、お元気で安心しました。
まだ寒い北の国。辛い日を過ごしているのではないかと案じていましたから。
近ごろ私は、なんとなく気持ちが奮い立たなくて霞が懸かっているような思いです。
日々をたんたんと過ごして、繰り返す。
でも、そのうち動き出す気がしていますから大丈夫です。

またどこかでお声を聞くことができるのを楽しみにしています。そして再開も。


わすれ草dot 2017.03.09 09:50 | 編集
私は父と戦争は切り離しては考えられません。
父を想う時、夫を想う時に戦争の事も必ず付随してきます。

わすれ草さんの前向きな姿に感心します。
帰国後の私に何か出来る事があるのかしら・・
太巻きおばばdot 2017.03.09 16:27 | 編集
 ☆太巻きおばばさん、こんばんは。

お父さまとご主人のことが戦争と結びつくということ、辛い思い出でなければ良いがと思っています。


私、前向きじゃないですよ。後退しないように足踏みしているだけ。
太巻きさん、東京オリンピックで活躍できるじゃないですか。
私なんかどう転がったってできない。
太巻きさん viel Glück!
わすれ草dot 2017.03.09 20:26 | 編集
こんばんわ。

私も偶然3年前に、父が復員して(戦犯)として上陸と同時に記録物を没収されてしまい、書きとめた軍記を無くしましたが、思い起こしながら書き残した日誌を見つけました。

後世に伝えたかったこと、やがて生まれてくるかもしれない自分の子供に(私)伝えたかった戦争の惨さなどを、どうしても残したかったんだと思います。

こういうものを読んでしまうと、(何々賞)とかを貰う(小説)って魅力が無くなってしまって。。。


毎日トップニュースになる、危険な世界情勢には目が離せません。
アイハートdot 2017.03.09 22:10 | 編集
 ☆アイハートさん、おはようございます。

相手を威嚇したり攻撃したり、人と人との間だって嫌なものなのに、国がそれをやってしまう戦争がなぜなくならないのか。
平和的な話し合いがなぜできないのか。わからない、わからない。

阿かん部えな人も、戦争で苦しむ市民への想像力に欠けているとしか思えません。お坊ちゃんお嬢ちゃんには関係ない事なのかな。
この本の中の女学校のお嬢ちゃんの卑劣さは信じられないです。

お父上さまが後世に残してくださった記録は、何らかの形でぜひ残していただきたいと思います。
わすれ草dot 2017.03.10 09:38 | 編集
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dot 2017.03.10 20:16 | 編集
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