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2019
05.27

アスベスト規制の歴史

Category: アスベスト
昨日築地市場の解体アスベストのことを書いたので、今日もアスベストのことを書いてみます。
駅前のあのビルに、近所の家に、私の家に、アスベスト含有の建築材などがあるかもしれない、どうすればいいんだろうかと不安になりますね。
簡単に言ってしまえば、2007年以降に建設された建物にはアスベストは使用されていません。
なぜかというと、アスベストは段階的に使用が禁止され、2006年(平成18年)にやっと完全に使用が禁止されたのです。平成18年ですよ! 最近じゃないですか! 経済優先の愚策が禁止を引き延ばしさせました。

アスベスト規制の歴史を調べました。

1975年(昭和50年) 特定化学物質等障害予防規則の改正

石綿含有率が重量の5%を超える場合の吹き付け作業は禁止されました。
しかし、5%未満であれば、吹き付け作業は許容されていました。


1986年(昭和61年) ILO 石綿条約の採択

ILOはクリソタイル(白石綿)を管理使用の対象とし、クロシドライト(青石綿)の使用と吹き付け作業の禁止を指導しました。しかし、日本では依然として使用・製造も継続されていました。


1995年(平成7年) 労働安全衛生法施行令改正・特定化学物質等障害予防規則改正

アモサイト(茶石綿)、クロシドライト(青石綿)の製造、輸入、譲渡、提供、使用が全面禁止されました。更に、石綿含有量が1%を越えるものの吹き付け作業が禁止されました。
1%以下の吹き付け作業やクリソタイル(白石綿)の使用はまだ認可されています。


2004年(平成16年) 労働安全衛生法施行令改正

代替が困難なものを除くすべての石綿製品の製造、輸入、譲渡、提供、使用が禁止されました。
しかし、重量の1%以下を含有するクリソタイル(白石綿)の使用はまだ認められています。


2006(平成18年) 労働安全衛生法施行令改正

石綿の含有量が重量の0.1%を越えるものの製造、輸入、譲渡、提供、使用が禁止されました。


ここにきてようやく全面禁止になったのです。アメリカやヨーロッパでは、1990年代前半にアスベストの使用は全面的に禁止になっていました。

夫もアスベストを扱う仕事をしていたのに、私はそんなことすら知らなかったことを、今書きながら悔しく思っています。その立場になって初めてアスベストの怖さを知ったのでした。
アスベスト(石綿)は過去のものではない。被害は形を変えて進行中です。
過去の被害者を忘れないで欲しい。
新しい被害者を出さないように法の整備をお願いします。当然、完治をめざす治療の研究もお願いします。

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2019
05.26

街頭署名・ 旧築地市場解体アスベスト

Category: アスベスト
今回の東京は24日に省庁交渉、25日には石綿対策全国連絡会議の情宣活動・総会に出席しました。

25日午前は真夏の暑さの新宿駅西口に立ちましたが、1時間の間に5人の人が足を止めてくださいました。ありがとうございました。
去年フェリシアさんが → 街頭署名 に立ってくださったことを昨日のことのように思い出します。すごいかただったなあと、改めてご冥福をお祈りしました。

午後は総会。前日からの疲れがピークに達して、申し訳ないけれど意識が遠のく場面も何度か。
そんな中の興味深い発表は、旧築地市場解体アスベストの報告でした。
去年の夏に市場見学をした際には、あれだけ大きな建物をシートで覆って除去作業ができるなど信じられなかったのですが、凄いことです、ちゃんとやっていました。ぜひご覧ください。

→ 旧築地市場解体アスベスト
クリックしても、別ウィンドウで直接開かないようです。
「shijou.metoro.tokyou.jpから310315_3.pdf(1.39MB)を開くか、または保存しますか?」と聞かれるので、開いて読んでみてください。
東京都中央卸売市場のホームページ上のリンクです。


猛暑をむかえる中、養生シートの中で保護服を着た作業はどれほど大変なことか。でも後々に伝えられる模範的なアスベスト除去を目指して、作業員・監督官たちには頑張っていただきたいですね。

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2018
12.14

解体アスベスト

Category: アスベスト
nasu_to_matoさんがくださったコメントに、私が解体アスベストのことを書きました。そうしたら遠音さん、マロンとカリンさん、太巻きおばばさんも解体アスベストのことでコメントをくださいました。ありがとうございます。
アスベスト問題に関心を持って多くのひとたちにアスベストのことを話していただきたい、忘れないで欲しい、と思っています。


私たち遺族は月に1回亀戸の事務所に集まって、会報発送作業をしていますが、その遺族のAさんBさん母娘の情報によって、付近住民の意識が変わったことをお話ししたいと思います。

都内の幼稚園にお子さんを通わせているBさんが、幼稚園の掲示板に貼られた1枚のお知らせを見てびっくりしたのです。
敷地に隣接する12階建てマンションの建て替え工事のお知らせだったのですが、何気なく裏をみると「アスベスト」の文字があったのです。
Bさんはお母さんであるAさんにこう言いました。
「解体工事が終わるまで○○ちゃん、幼稚園休ませようかな」
それを聞いたAさん、「一人だけ休ませて済む問題と違うんじゃない? アスベストセンターに相談するべきよ」

そうして調査が始まりました。結果、違法解体ではないものの、付近住民に説明がないとは、ということになり、説明会を求めました。工事関係者・アスベストセンター職員・幼稚園の父兄祖父母・付近住民・区役所からも参加があって、強い雨のあいにくの天気の中、60余名が集まったそうです。
「夫をアスベストで亡くしたAさんの、孫までアスベストの危険に曝させないという強い気持ちが、住民説明会を開かせ、父兄や住民の意識を変えさせるきっかけを作ったのでした。

アスベストのこと、また書いていきます。
慎重に書かなければなりません。事務局などに聞きながら、書いたり訂正したりになると思います。
昨日のブログのコメントの返事にも書いた通り、解体アスベストの問題はこれからです。
2020年から2040年が解体アスベストのピークになります。まずはそのことを知ってください。

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