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2019
09.28

点字漬け

Category: 点訳のこと
朝から夕方まで点字漬けの1日でした。
広報誌の校正が戻ったので、確認と再考です。今回は記号の使い方に悩んだのですが、先輩もきっちりした説明ができないと、二人で自信のない会話を繰り返して電話を切りました。
さあ、それから何冊かある参考書をひっくり返して該当ページ探しです。先輩の考え私の考えそれぞれを示す箇所を見つけて、また電話。そして話し合いの結果、先輩の考えを採ることで私が納得しました。
「理屈をこねながらのこういうことが案外楽しいのよね」とは先輩の言葉です。
ついでにちょっと互いに愚痴を言い合って気分解消したのでした。

広報誌に載っている鹿島サッカースタジアムの住所の小字が読めません。調べても分かりません。正しく読みたいのでスタジアムに電話しました。すぐに教えてもらえました。
それから最終チェックを2度して、それでも心配でもう1度して終わりました。

続いて依頼されていた名前シール作りをしました。タックテープというプラスチックの粘着テープに40人×2の名前を手で打ちました。
私は今はPC点訳ばかりで何年も手打ちをしていませんでした。忘れているかもしれないので点字一覧表とにらめっこです。

IMGP0056.jpg

普段は点字の表面(凸)を見ています。ところが手打ちは裏面(凹)なのです。慣れないと混乱します。「か」は裏返すと「や」に「た」は「こ」になります。そして読むときは左から右へ、点字を打つ時は右から左へとなるのです。
こういうことを、点字使用者はすっと頭を切り替えてできるのです。すごいと思いませんか。

PS.写真を見て「ぎ」を「じ」と打っている間違いに気づきました。見落としていたの。写真を見なかったら間違ったまま提出してたかも。
そんなことって・・・あるんです。たまたまパラリと開いた場所に間違いを見つけたなんてあるんです。そうすると、全ページに不安が広がってしまいます。
そんなもんです、点訳って。

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2019
09.04

掌を読む

Category: 点訳のこと
点訳の話。興味のない方もちょっと読んでくださると嬉しい。みなさんだったらどう読む? という話です。
点訳って、漢字交じりの文を仮名に直す作業だと書いたことがあります。声に出して読むのと同じことです。

  刃峰に掌をあて、心を引き締めて砥ぐ。
砥ぎ
「掌」です。
辞書では「てのひら」
だから何も考えずにそう点訳しました。でも時間が経って引っ掛かるのです。
刃物を研ぐときに刃峰に「てのひら」を当てるだろうか、と。そんな砥ぎ方があるんだろうか、と。
それとも私が知らないだけで、てのひらを当てて砥ぐ砥ぎ方があるのだろうか。
写真のように「てのうら」だけど、刃峰に当てているのは指。指も「てのひら」なのかなあ。

「ふりがな文庫」というサイトがあります。ふりがなの使用頻度や用例を検索できます。
ここによると 「てのひら」44.2%  「て」29.7% です。
しかし、現在点訳している本にふりがながない以上、辞書通り「てのひら」と読むのが原則です。
へんだと気になっても、私が著者じゃないんだもの勝手な読み方はできない。

さあて、みなさんならどう読む? どう読みたい?

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2019
09.01

忙しかった

Category: 点訳のこと
ここ数日忙しくしていました。
27日、夕方から点訳作業にかかり、日付が変わる頃に終わりました。
28日、午前中は広島の孫たちにSkypeで捉まって、楽しかったけど時間が惜しかった。午後から自己校正。
29日、午前中校正の続き、午後から記者レク、帰って続き、夜、先輩にデータを送る。
30日、1日何してたのか記憶なし。
31日、東京。
そして今日は、先輩の校正が終り、それについて先輩と協議、意見摺合せ。

「今回の広報誌は難しかったね、よくやったね。私だったら投げ出すわ」とお褒めの言葉を貰って、素直に嬉しい。訂正が1か所だったのもとても嬉しい。いつもはボロボロですが、一体どうしちゃったんでしょ。

秋空

校正に納得した後は、お喋り。LINE電話だから時間を全く気にせずに、1時間以上は喋ったかな。先輩はアラウンド80。70と80の会話はやはり健康問題。一人の不安。先輩は、らしくもなくかなり気弱になっています。
私は根拠のない慰めは言わずに、ただ共感。私だって一人、分かりますから。
でも、最後は、もう少し生かさせてもらって、互いに助け合って点訳がんばりましょうね、でした。

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2019
08.28

校正者やーぃ

Category: 点訳のこと
広報誌の点訳は昨夜、日付が変わって間もなくに終わり、きょう午後から自己校正も済みました。けれど次の校正をしてくれる人がいない。それぞれ予定があってだめみたい。
どんなに一所懸命に見直しても、自分の目って信じられません。絶対に見落としや、思い込みの間違いがあるんです。
他の人の間違いは見つけられるのに、あら捜しみたいで意地悪なものです。
さて、どうしようか。期限は月曜日。先輩に何とかして引き受けて貰うしかないわ。

明日は県庁記者クラブへ。めったに行かない場所だから、県庁の食堂でお昼ご飯食べようかな。25階の展望ロビーもいいな、明日のお天気は、残念くもり。雨が降らないだけいいか、雨女。

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2019
08.23

自分に「おめでとう」

Category: 点訳のこと
ドキドキ心配されられた先輩の点訳は、先輩が自分のデータの最終チェックをして、完成ファイルが私のもとへ届きました。
これを私が「サピエ図書館」へ送り、無事に登録が終わりました。

これらのことをグループで借りているWEBの会議室へ書き込んだら、みんなから返信があって、その一人がこんなことを書いていました。
 <これから、一作一作、仕上がるたびに「おめでとう」の心境です>
いいこと言うなあ。ほんと、その通り。これから何冊仕上げることができるか分からないけれど、自分に「おめでとう」を言いながらできるだけ頑張っていきたいです。

明日は1か月ぶりに東京です。数日涼しかったのに、明日は暑さがぶり返す予報。私ってついてない、雨女だし。

ホトトギス
虫の声がして 
ホトトギスが咲きだして

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2019
08.09

点訳ソフト「お点ちゃん」

Category: 点訳のこと
つい今しがた、議会だよりの校正を終わりました。
今回は議会だよりのテキストデータを「お点ちゃん」という点訳ソフトで点字に変換されているファイルを渡されました。たぶん音訳のために書かれたの原稿だと思います。
「お点ちゃん」、面白い油断ならない間違いをしますから、騙されないように気を張って校正します。
「お点ちゃん」の良いところは、句読点、「てにをは」の間違いは絶対ないという安心感があることです。これは人の手では得られない安心感です。

世に出る出版物には、今や必ずテキストデータがあるはずです。これを出版社・執筆者が点訳のために提供してくれれば、点訳はずっと楽になるのですよ。
さて、目が疲れました。眠いです。

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2019
08.03

間違いであってほしい

Category: 点訳のこと
心配事ができたのです。点訳の先輩のことです。
先輩はあと数か月で79歳。以前にちょっと書いた、暮れに突然ご主人を亡くしたお姉さんです。ご主人を亡くした喪失感はとても大きくて、立ち直れそうにないと思われた時期もあったようですが、ご主人の納骨式を終えたあたりから、点訳を再開して自分を取り戻していってるように見えました。

先輩の点訳が1校を終えて私に回ってきました。1校者がとても言い難そうに、
「○○さん、どうかされたのかなぁ。彼女らしからぬ間違いが多くて」と言うのです。
渡された校正表を見て、私もギョッとなりました。先輩の点訳と信じられない、間違いだらけです、私ならいざ知らず。
今までの先輩の間違いとは明らかに違う次元の間違いで、どうしちゃったんだろう。
私も更に数カ所の間違いを見つけましたが、この校正表が何かの間違いであって欲しいと思うばかりです。これを見た時に落ち込む先輩が心配です。
こんな点訳をしたのか、と自尊心がズタズタになるでしょう。心配です。
この点訳のファイルが何かの手違いで、訂正前のファイルだったらいいのにな、本当はきちんと訂正済みのファイルが先輩の手元にあるはず、と思いたいです。

1校者と二人でしみじみ、「いつまで間違いなくできるかしらね」 いつか行く道、私たちも。
間違っていることに気づかないというのが怖いです。

IMG_9154.jpg

この校正表を先輩に送らなければならないと考えると、気が重い。
校正表、ほんとうに間違いであって欲しい。

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2019
07.22

全国盲学校弁論大会

Category: 点訳のこと
のっぽ孫が我が家に数日泊まっています。
アルバイト先が自分の家より我が家のほうが近いのと、やっぱり私が親より甘いからでしょうか。
今、ごろんと横になっている孫に、
「寝ちゃう前に自分でお布団ひいときなさいよ」と声を掛けました。そして、(あら、「ひく」だっけ「しく」だっけ)と思いました。

点訳の練習のときに校正で敷く(しく)と直されました。え、どうしてとびっくりでした。でもよく考えれば(考えなくても)敷くはしくです。50年の言い間違えが正されたのですが、その後も頭の中で考えない時には「ひく」と言ってしまいます。
それと、長年間違って読んでいた熟語などがいくつもあって、その度恥をかきました。知らない漢字は調べますから、これは間違いません。読める簡単な字がクセモノです。そうと思い込んでいますからね。

弁論小さな点訳グループですが、代表になってるので、毎年こういう点字冊子が送られてきます。
盲学校、学校とはいっても中途失明者も学んでいます。今大会でも58歳の方がおられます。
みなさんにもご覧になっていただきたいので、HPを貼りつけます

<全国盲学校弁論大会>

「弁論を聞く」 「弁論を読む」 をクリックしてみてください。

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2019
05.18

お点ちゃん

Category: 点訳のこと
読んでくださるみなさんに興味のないこと、訳の分からないことで、ごめんなさい。
きょうも「お点ちゃん」です。「てん」は漢字でした。
テキストデータを自動で点字に変換するソフトです。
今はほとんどの文章をパソコンで入力しますね。そのテキストデータを使って点字にするソフト(点訳のルール通りに1発変換からは遠いけれど)お点ちゃんです。

それが20年以上前は、お点ちゃんに使うテキストからして手作業で入力しました。本を1冊入力するんですよ。
それからしばらくして、スキャナでスキャンするということもしました。これは先日亡くなった、友人のご主人がしてくれました。
本をバラバラにして、1枚ずつ裏表をスキャンしたのです。気の遠くなるような作業でした。それに昔のスキャナは性能が良くなかったから、正しく読み取れなくて、半分ぐらいで断念しました。

そういう訳で、やっぱり地道に点訳するしかないよねとなり、長く忘れていたお点ちゃんでした。
セージ
きょうお点ちゃんのことを、友人(点訳の先輩です)と話して、亡くなったご主人のこと、昨日書いたニフティフォーラムの方(はつしもさん)を偲びました。
なつかしいねぇ、20年以上前よねぇ。○○さん(ご主人)が新しいことを教えてくれたんだわよね。
ところで、点訳の先輩、すごいでしょ。今78歳ですよ。
私、いつかは先輩の背中に追いつくことができるかしら。


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2019
05.17

おてんちゃん

Category: 点訳のこと
こういう場所へ家を留守にする予定など書かないほうが良いに決まっている。今の世の中、どこで誰が見ているか分からないからね。と言いながら、いつとは言わないまでも、少し家を留守にする予定が迫っている中、県議会だよりの原稿が届きました。忙しいと予定を伝えてあったからか、視覚障害者センターからは今回、新しいファイルが添付されていて、興味津々です。

点訳は、原本の1字1句を間違いなく読んで点字に書き直す作業で、私たちは1字ずつ手作業で入力しています。
そこに初お目見えの「おてんちゃん」。
これは、テキストデータを読み込んで、点字に変換するという優れものの点訳ソフトです。
とはいえ、点訳はそう簡単に型にはめ込めるものではありません。不思議な、面白い変換がたくさんあって、それを目で確認しながら訂正していきます。
実は、20年以上も前からこのソフトはありましたが、あまりに性能が良くないために、使う人がいなかったのです。20年の間に、こんなに使えるものに成長していたとは。

話しは少し変わって。
今出版されるものは、ほとんどにテキストデータが存在しているはずですよね。
それを出版社が視覚障害者のために提供してくれれば、「おてんちゃん」を使って、いち早く点訳本ができるはずなのです。一部の出版社・著者が提供してくださってはいます。前にも書いたことのある「テキストデータ請求券」です。
目の不自由な人だけでなく、ディスレクシアの人たちも利用できます。音声出力ができるのですから。

請求券

で、話を戻して。
20年以上前に、この事にいち早く注目して運動を進めていた人がいました。ニフティ―のフォーラムで知り合った方でした。私も少しだけお手伝いしました。丸山才一の『男のポケット』の点訳校正だったと記憶しています。
お会いしたこともなかった方でしたが、若くしてお亡くなりになったと聞いています。お元気でいらしたら、「おてんちゃん」がずっと早くに、使えるソフトになっていただろうと思います。(記憶があいまいです。間違いがあると思いますが、お許しを)

でも、そうしたら、私たち点訳者は必要のない者になっていくのかな? いやいや、校正者はどんな場合でも必要だから、もう少し「おてんちゃん」の現場で勉強していこうと思いますよ。

訂正 : 丸山じゃなくて谷でしたね。あんちゃん、ありがとう。

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